コンクール:ファイナリスト選考

前回の日記で書いた北イタリアの一次通過者展の、オープニングの日に2次通過者の発表がありましたが、無事通過しました。

9月頃、今度はボルゴマネロ2つの画廊で、2次通過者の展示があります。

そちらの方が、充実した展示になると思うので(通過者が、他の作品も持ち込み、展示するので)
イタリアお住まいの方は、今回でなく、できれば9月にいらしてください。
日時が決まり次第、お知らせをアップします。
しかし、、、、搬入代行をしてもらう人を探さねばなりません。。

先日、アトリエにいったのですが、おとなりのアトリエは地震の被害で壁から空がみえていました。
修理の人がきていました。

イタリアにて展示:若手アーティストコンクール一次通過


何よりも先に、被災地の皆様に心よりお見舞い申しあげます。


震災の影響で帰国が延び、又、インフルエンザで高熱に悩まされましたが、先日無事イタリアより帰国致しました。
今回のイタリア滞在は、2週間半と短期でしたが、ブロンズ作品の仕上げをし、別の作品を北イタリアのボルゴマネロで開催される35歳以下が参加資格である、若手アーティストの為のコンクールに出品したところ、帰国直前に一次選考に通ったと通知がありました。
最終選考は冬頃ですが、選考された作品の展示がマラッツァ財団の持つヴィラで3月25日から開催されます。
私は日本におりますので、残念ながらオープニングセレモニーには参加できませんが、お近くにいらっしゃる方は寄ってみてください。

若手アーティスト コンクール 2011
(Prima fase di Premio Giovani Artisti 2011)

日時:3月25日〜4月4日
場所:La Villa Marazza
http://www.fondazionemarazza.it/web/
住所: Viale Achille Marazza, 5,BORGOMANERO (NO),italia
tel: +39.0322.81485
Fax: +39.0322.843563
オープニングセレモニー:3月25日 18:00〜
基本会場時間:月曜休館、火水目曜14:00-17:00、
       金曜9:00-12:00・14:00-19:00
       土曜9:00-12:00・14:00-18:00

(お越し頂ける方は、念のため事前にご確認下さると確実です。イタリアですので変更は日常です。)



Venerdì 25 marzo alle ore 18.00 presso la Villa Marazza di Borgomanero si terrà l'inaugurazione della mostra della prima fase del Premio Giovani Artisti 2011
Viale Achille Marazza, 5,BORGOMANERO (NO),italia
tel: +39.0322.81485
Fax: +39.0322.843563
orario:
Martedì, mercoledì e giovedì 14 - 19
Venerdì 9 - 12 e 14 - 19
Sabato 9 - 12 e 14 - 18

http://www.fondazionemarazza.it/web/

前橋市美術館予定地展示:搬入

2月25日から1ヶ月あまり、前橋市美術館予定地にて作品2点を前橋市の企画展示で出品します。
2010年制作のもの1点と旧作1点。

今日は日通の美術扱さんが大きいトラックで作品を搬入に来ました。プロの搬入業者さんなので、手際がよく、安心して見ていました。設置は後日。

作品をバラして保存している為、自宅と、作品倉庫2箇所を廻っていただきましたが・・・。2つの倉庫に入る為の道に、トラックが大きすぎて入りません。

何度も往復して、鉄のパーツを持ち運びしてもらいましたが、
大変な労力で、たった2つの作品に1時間半くらい掛かってしまいました。

新作も旧作も、根本にあるテーマが 光と影、表と裏、虚と実。表現方法は異なれど、2作品を並べてみるのも楽しみです。作品はガラス張りの場所に設置ですので、時間外でも見られますが、ライトは多分、開館時間内のみと思います。

チラシはまた後日アップします。
大まかな情報は以下。

”風景の裏側”ー美術館プレイベントー 前橋市主催
 日時:2月25日〜3月27日
 会場:美術館予定地(前橋プラザ21別館一階・旧ウォーク館)
 公開時間:午前10:00〜午後5:00金曜のみ19時まで)
 休館日:月曜(祝日の場合は開館・翌日休館)
 入場料:無料 

他、文学館3Fギャラリー、ミニギャラリー千代田にても他作家展示有ります。オープニングアーティストトークが2月25日pm5:30〜6:30(ミニギャラリー千代田にて。無料、予約不要)です。参加アーティスト4人が、作品や、前橋の美術館構想について話す予定です。お時間がある方はどうぞお越し下さい。

旧作の手直し

旧作を引っ張り出して手直しをする。
げげ、けっこう痛んでる。

作品倉庫の奥から引っ張り出したら、腰が痛くなった。

ぬぬ、これを作った頃は平気で持ち上げていたものだけれど・・・ね。
身体も結構痛んでるのね・・・。

山口佳子 ソプラノ歌手

私のオペラとの衝撃の出会いは中学生の時。
父がヨーロッパ出張の土産にGrammophoneのオペラアリア集CDを買ってきた。その中で”椿姫”のアリアがあった。心がザワザワして、何度も何度も聞いた。イタリア語など全然わからなかったけれど、それこそ何度も何度も耳で聞いて真似して口ずさんだ。
どうしてあんなに心がゆさぶられたのか。恋の歌ということさえもわからなかったのに。
鼻歌でオペラの中学生時代。
あれから20年。

イタリアに渡り生活をはじめて、何十回もオペラを聞いた。安い席を並んでとった。有名な歌手も無名の歌手も、関係なかった。ただ聞きたかった。自分で求めたわけではなけれど、自然と友人も音楽関係が増えた。美術関係のパーティの場でも、何故だかスカラのオーケストラのメンバーと友情を結び、何度かスカラ座のリハーサルに呼んでもらったりもした。

幾度となく、作品づくりに行き詰まった時に心をほぐしてもらった。

山口佳子ともたまたまミラノで、同居した。
今日は彼女が主役を演じた椿姫を文京区シビックホールの大ホールで聞いた。
すばらしかった。久し振りにオペラで泣けた。
鼻歌時代の中学生は1幕の華やかなアリアが好きだった。
意味もわからず音が好きだった。今でも大好きだ。
けれど、今日は2幕の切なさに胸が締め付けられた。愛情の複雑さと身を切るような想いが伝わってきた。歌を超えた感情の波が心をゆさぶる。

オペラにはその数時間に人生が詰まっている。単純な恋だの愛だののストーリーの中に複雑な感情が隠れている。歌手の力量で、ストーリーは深くも浅くもなるのだなぁ。
オペラは大人の娯楽だ。それがようやく解ってきた気がする。大人の階段を知らない間に登っているのだと気づく。

山口佳子、素晴らしい歌い手だ。